革製品のお手入れは「ラナパー」が簡単でやっぱり良い。

革製品のお手入れ、してますか?

どうもこんにちは。
今日は革製品に使う万能クリーナ「ラナパー」をご紹介したいと思います。

皆さんも財布やキーケース、パスケースなどの革製品をお持ちだと思います。革製品というのは長く使うのであれば、もちろん定期的なメンテナンスやお手入れが必要になります。なぜかと言うと、お手入れをすることで、革製品の楽しみ方の1つでもある「エイジング」により色合いの変化や艶が現れてきて、”自分だけの”革製品となるからです。あとはやはり、「革製品=高価」なので、1つのものを長く使い続けるためには、適切なお手入れやメンテナンスを行うことが大事になってきます。

ただ、革製品の手入れは結構めんどくさいもの。そんなめんどくさい手入れ作業を超簡単にしてくれるのが「ラナパー」なんですね。早速見ていきましょう。

 

 

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ラナパーとは。

ラナパーとは、ドイツ生まれの天然成分100%のレザーケア用ワックスです。元々は牛革製品の保護のために使われていたクリームで、蜜蝋(みつろう)とホホバオイルと言う天然素材を使い、環境にやさしい製品となっています。

ラナパーが生産される以前は、有機溶剤などを用いたワックスが主流で、独特な匂いもあり、あまり人体に良い影響を与えるようなものではなかったと言います。そのため、環境保全や自然との調和を信条にするラナパーの創業者が「人間や環境に害のないメンテナンス製品」をコンセプトに開発しました。

 

 

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成分は4つの天然素材。

「人間や環境に害のないメンテナンス製品」をコンセプトに開発されたこのラナパーですが、成分は4つ。しかも天然の、自然由来の成分だけで作られています。

蜜蝋(ビーズワックス) ミツバチが六角形の巣を作る材料として、働き蜂の腹部にある分泌腺から分泌するロウ。ミツバチの巣から得られたものを溶かして固め、ブロック状にしたもので、別名ビーズワックス(Beeswax)とも呼ばれます。
ホホバオイル カリフォルニアやメキシコなどの砂漠に生える多年草の植物「ホホバ」の実や種子から取れるオイル(ロウに近いもの)。古くはアメリカ西部に住むネイティブアメリカンによって肌の保護や傷の治療などに用いられていたそうです。
ワセリン 石油を蒸留する際に重油から分離し、または蒸留後の残油を精製して得る、薄い黄色で半透明の物質。最近は化粧品なんかにも使われています。リップクリームなどですね。
ラノリン ウールに覆われた動物の皮脂腺または毛から分泌されるロウ。羊の毛を雨などから守る働きをしています。ラノリンは自らの体積のおよそ3倍の水分を抱え込む力があるとされています。

各成分についてもう少し詳しく見ていきます。

蜜蝋(ビーズワックス)
出典:日本フレグランス協会

蜜蝋(ビーズワックス)とはミツバチの巣に含まれる蜜蝋を精製したもので、ワックスエステル(パルミチン酸ミリシル)が主成分となります。このワックスエステルは人間の皮脂にも存在しているので、人間の皮膚と同じと言われる革にも馴染みやすいものとなります。

主な効果としては「保湿」。革がしっとり、柔らかくなる特徴があります。そのほかにも、他の油分や成分を均一化する働きもあるので、どんな成分とも相性がいいという特徴もあります。

化粧品やリップクリーム、床用のワックスやクレヨンなんかにも使われています。

 

ホホバオイル
出典:Olvie
「ホホバ」とはカリフォルニアやメキシコなどの砂漠地帯に生息する多年草の植物です。暑さに比較的強く、砂漠の過酷な環境でも水分を保って生き続ける植物です。このホホバの実や種子から抽出されるのが「ホホバオイル」です。
ホホバオイルの主成分でもある「ワックスエステル」は、自然界でワックスエステルを含む植物は「ホホバ」のみと言われているほど、稀少性の高いものです。このワックスエステルが皮脂の代わりとなって革製品の表面をコーティングするため乾燥を防いでくれます。革の奥深くに行き届いた油分や水分を閉じ込めてくれるわけですね。
また、ホホバオイルには「クリーニング作用」があると言われており、革を柔らかくして奥に詰まった汚れを浮かせる効果があります。これは動物性のミンクオイルなどにはない効果でもあります。植物性なので、ミンクオイルに比べてもベタ付きがなくサラサラしてます。
ワセリン
出典:Amazon
ワセリンとは石油を精製して不純物を取り除き純度を高めた軟膏状の物質である。世間一般でよく言われている「ワセリン」とは「白ワセリン」のことを指す場合が多いです。
ワセリンは塗布することで、革の奥にある水分の蒸発を防ぐ効果があります。また、革の擦れや雨などの水分を防ぐ役割もあります。ワセリンといえば乳児にも使えることで有名ですし、リップクリームなど唇にまで使えますので、安心ですね。
ラノリン
ウールに覆われた動物の皮脂腺または毛から分泌されるロウを精製したもので、人間の皮脂に近い成分なので肌に浸透しやすい特徴があります。また、油分にも水分にも馴染む天然界面活性剤の役割があります。
ワセリンと違って石油由来の鉱物油ではないのと、動物の毛からの分泌なので動物を傷つけずに採取することが出来ますのでナチュラル志向の方に人気の成分です。
ラノリンの最大の特徴は「抱水性の高さ」です。抱水性というのは、”水分を抱え込む力”のことで、このラノリンは自重の約3倍もの水分を吸収できるそうです。そのため、革に馴染みやすく、浸透しやすく、吸水性も抜群ということです。それ以外にも、革の油分と水分のバランスを整えることにも優れているので、使い続けると柔らかくなり、革本来の風合いを出す効果もあります。
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ラナパーの効果。

革製品のお手入れとしては、結構めんどくさいイメージがあると思います。ブラシでホコリや汚れを落として、リムーバーで残っているクリームなどを落としてすっぴんの状態にして、新しくクリームを塗って・・・ など、様々な工程があります。実際に靴屋でも靴磨きの依頼があればやりますが、最低でも10分くらいは必要になります。

しかしこのラナパー。なんて優秀なんでしょう。この1つで全てがまかなえるんです。まさにオールインワン。ではその効果を見ていきましょう。

汚れ落とし

革の表面にはブラシや乾拭きでは落としきれない汚れがあります。この汚れに対して、水拭きしたり力を加えてゴシゴシしたりするのは革にとっては良くありません。

ラナパーなら、そんな汚れに対しても力を入れすぎなくても落としてくれます。表面の汚れが落ちてすっぴんの様に綺麗になります。

 

保護と艶出し

革というのは生きているものですので、何もしなければ油分が抜けたり、水分が失われてカサカサのパリパリになってしまいます。ツヤもなくなってしまうのでくすんできてしまいます。

ラナパーの保護効果は、そんな革に潤いを与え、ツヤを出してくれる効果があります。しっとりとしたツヤ肌と手に入れることができます。

 

撥水効果

革の点滴でもある水。雨などに濡れ、手入れせずに放置しておくと間違いなく悪影響を及ぼします。シミなんかができてしまい後悔することに。

ラナパーには撥水効果もありますので普段のお手入れの他にも、雨の日や、降るかもしれないなんて日には出かける前にラナパーと塗り込んでやれば撥水効果で安心してお出かけもできますね。市販の防水スプレーなんかをシュッとひと吹きしてあげるとさらに効果があります。

 

カビの防止と予防

革製品は非常にカビが生えやすいです。湿度の高い換気されていない場所なんかではあっという間にカビが。このカビが厄介で革自体に根を張るので表面の見えるカビだけを除去しても意味がありません。

カビが生えてしまったら、ブラシなどで出来る限りのカビを除去し、そのあと、ラナパーを塗ってください。そうすることで、ブラシでは落とせなかったカビを除去することができます。

これを繰り返していくうちに、カビの発生しにくい状態を作ることができます。

 

 

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実際に使ってみましょう。

今回は、実際にラナパーを塗る機会がありましたので、どんなもんか見ていこうと思います。が、写真ではかなり分かりにくかったので、すみませんがご了承ください。実際に施工するとすごくいい感じに仕上がります。

僕の使っている財布「PRESSo」のブラック。これに塗布していきます。

ラナパー塗布後。ブラックなので全く分かりません。笑
真ん中の面に塗布しています。左の面と比べると若干分かりやすいかもしれません。

左面は少し白っぽくなっているのが分かりますでしょうか?塗布した真ん中の面は潤いのある濃いブラックになりました。

あまりにも分かりにくいので、別のアイテムで。これはさっきよりは分かりやすいかも・・・
ZOOというブランドのクラッチバッグ。このパープルに惹かれて購入しました。肩ひもも付いているのでサコッシュとしても使えるやつです。マジおすすめ。

左半分がBefore。右半分がAfter。これは分かりますね。

どうですか。しっとりツヤツヤになりましたね。ラナパーを使い続けるといい感じにクタッとなるので、本当に柔らかくなって使いやすくなります。ベタ付きもないので、とても扱いやすいクリームだと思います。

革面だけではなくファスナーにも使えます。

ラナパーの凄いところは、革面だけではなく、バッグや財布などの「ファスナー」にも使うことができます。わかる人にはわかるかと思いますが、潤滑スプレーの定番「CRE5-56」のように、使い始めのファスナーや、滑りの悪くなったファスナーにも効果的なんです。

出典:Helz

 

ラナパーを少量取り、ファスナーを挟み込むように塗ってあげるといいです。一度試してみてください。

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ラナパー使用時の注意点。

これだけ優秀で万能なラナパーですが、いくつか使用上の注意点があります。

 

塗りすぎ注意!!

クリームでもなんでもそうですが、過剰に塗るのはNGです。

たくさん塗りすぎると、かえってシミができる原因になります。スポンジで少量取り、薄く伸ばしながら塗布してください。少し足りないなと思ったら、少しずつ追加してください。

塗布後はきちんと乾拭きをするようにしてくださいね。浸透しきれなかった表面の余分なクリームを乾拭きで除去しましょう。

 

使用頻度に注意!!

ラナパーですが、使用する製品や素材によって使用頻度が異なりますので、比較的、日常生活で使用頻度の高いアイテムを載せておきます。

  • 財布や革靴・・・10日に1回くらい。(月に3〜4回)
  • カバン・・・数ヶ月に1回

化粧品も車のワックスも、何事もやりすぎは良くありません。用法や用量を守って適切に使ってくださいね。

 

 

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身の回りの革製品のお手入れも忘れずに。

いかがでしたでしょうか。

今日ご紹介した「ラナパー」。革製品をお持ちの方は一家に1個持っておくと本当に便利です。これ1つで汚れ落としから保湿、撥水やカビ防止までこなしてくれる凄いやつです。

サイズもいろいろありますので、ちょっと試してみたいなー。なんて方はこの小さいサイズがいいかもしれません。時計のベルトや名刺入れ、パスケースくらいの革小物なら、お試しできるかと思います。

【ラナパーお試しセット】

僕が使っている大きいラナパーはこちら。


中間サイズのラナパー

 

それではまた。

 

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