【ビジネスシューズ初心者向け】デザインとサイズの選び方。

この春、新社会人になる皆さま、おめでとうございます。

どうもこんにちは。プラマケのけーすけです。

靴関係の仕事をしていると、この時期になるとこういった質問をよくされます。

初めてのビジネスシューズを買いたいんですが、色々なデザインや種類があってどれを買ったら良いのかわかりません。他にも、本革と合皮、あとサイズの選び方はどうすれば良いですか?
そんな疑問にお答えしていきます。
記事を書いている僕は、靴関係の仕事に10年以上携わっています。
今日は、ビジネスシューズの基本や種類、シーン別の選び方を見ていきます。この記事を読むことで、最終的にどんなビジネスシューズを買えば良いのか分かります。
それではさっそくいってみましょう。

 

 

 


 

ビジネスシューズの基本

 

 

ビジネスシューズとは

一般的にビジネスシューズとは、『スーツに合わせる革靴』のことです。

 

使う素材は本革か合成皮革か

ビジネスシューズに使われる素材は、大きく分けると天然皮革(天皮)か合成皮革(合皮)の2つに分けることが出来ます。

本革は牛や馬、山羊や羊などの『皮』を鞣(なめ)して『革』にした物です。要するに本物の革です。本革の方が、高級感があり、使い方によりますが長持ちします。ただ、水に弱くお手入れが少し手間ですが、しっかりと手入れをすれば非常に味わい深い経年変化が楽しめます。

合皮というのは『フェイクレザー』とも呼ばれナイロンやポリエステル生地の上に、ポリウレタンをはじめとした樹脂層をコーティングして作られます。簡単に言うとビニールやプラスチック素材と似ています。手入れが簡単ですが、水に強く、汚れなんかも弾くものが多いです。高級感はなく、安っぽい素材のものが多くなります。

 

色の選び方

ビジネスシューズを選ぶ時は、『ブラック』か『ブラウン』が定番です。ブラックを持っていれば困りません。ブラウンは色味によりけりですが、グレーのスーツやネイビーのスーツとの相性がよく、お洒落の幅が広がります。

 

アッパーデザインの選び方

今回は、抑えておきたいビジネスシューズのデザインを4つご紹介します。

  1. ストレートチップ
  2. プレーントゥ
  3. モンクストラップ
  4. ウイングチップ

詳細は、別途記載しますが、この4つは覚えておいて損はない、基本のデザインです。

 

つま先の形状

ビジネスシューズって、どれも同じに見えますが、実は多くの違いがあります。その中でもあまり気にされることのないのが『つま先』の形。

 

引用: http://shoes.bamboo-creation.jp/

 

つま先が丸っこい『ラウンドトゥ』とつま先の長い『ロングノーズ』というものがあります。写真の左側が『ラウンドトゥ』で、右側が『ロングノーズ』になります。

ラウンドトゥはクラシカルな印象で、歳を重ねても長く履ける形です。一方、ロングノーズは色気のある印象で、お洒落な見た目の靴が多いです。

 

ビジネスで使うなら紐付き

これも後で説明しますが、基本的に『ビジネスシューズは紐付き』を選ぶ様にしましょう。就職活動や入社1年目くらいまでは特に、紐付きがいいです。

『お洒落は足元から』なんて言葉がありますが、時計なんかと一緒で、靴って『人柄を判断するためのひとつの材料』としてみられることが多いです。

 

内羽根(うちばね)と外羽根(そとばね)

この『内羽根』と『外羽根』の違いですが、一応、文章で説明します。

  • 内羽根・・・鳩目(靴ひもを通す穴)が甲の部分と合わさっている、もしくは甲より前の部分に鳩目が入り込んでいる革靴。
  • 外羽根・・・鳩目が甲の部分と合わさっていなくて、甲の前の部分に乗っている革靴。

 

わかりませんよね??笑

これはおそらく、文章で説明するよりも写真を見た方がわかりやすいので、違いのわかる写真を載せます。

まずが内羽根。

これが外羽根。

わかりますか?横並びで載せます。赤い丸で囲んだ部分が違います。

内羽根色が最もフォーマルとされています。フォーマルシーンや、重要なビジネスシーンなどでよく選ばれます。締め付けの調整が少し難しいですが、上品さを醸し出してくれます。

外羽根式は、内羽根式よりもカジュアルになりますが、内羽根式よりも着脱がラクで、フィット感の調整がしやすいのが特徴です。また過度な締め付けがないので、疲れにくく動きやすいです。

 


 

4つの基本アッパーデザイン

 

先ほど紹介した、4つのアッパーデザインをもう少し詳しく見ていきます。

①ストレートチップ

 

 

つま先に、横一文字に切替の入ったデザイン。

ブラックのストレートチップは、『最もフォーマル』なデザインで、ビジネスシーンはもちろん、結婚式や葬儀などの冠婚葬祭にも履いていけるド定番のシューズです。もうこれ1足あればどんなシーンにも履けてしまいます。

また、つま先に真横の切り替えがあるので、屈んだ時にできる履きジワもできにくくなっているので、長い間、綺麗な見た目を保てるというメリットもあります。

 

②プレーントゥ

 

 

つま先や甲部分に飾りがないシンプルなデザイン。

シンプルな見た目ゆえに靴自体のフォルムやディテール、革の良し悪しが目立ちやすいです。ストレートチップほどフォーマルではありませんが、ビジネスシーンにおいては履く方も多い、ベーシックでスタンダードなデザインです。

選ぶカラーによっては、ビジネスシーン以外のシーン、特にプライベートでも履けるシューズになります。

 

③モンクストラップ

 

 

『モンク』というのは”修道士”のことで、その修道士が履いていた靴が原型と言われているデザイン。

紐付きシューズとは違い、バックル(金具)留めのストラップで締め付け感を調整する、ビジネスシーンでも履ける唯一の紐なしのデザインです。これはプレーントゥよりもさらにカジュアル寄りです。

このモンクストラップですが、他にもストラップが2つついた『ダブルモンク』と呼ばれるデザインもあり、こちらはカジュアルさの中にも上品さを求める肩にぴったりなデザインになっています。

 

 

④ウイングチップ

 

 

ストレートチップと同じチップシューズの仲間で、切り替えの部分が鳥の翼をイメージしたデザイン。

カジュアル要素が非常に強いので、冠婚葬祭には不向きです。メダリオンと呼ばれる『穴飾り』の加工や、ピンキングと言って各パーツの切り替えがギザギザに施されているものが多く、全体的にクラシカルな印象です。

冠婚葬祭には不向きですが、休日のジャケパンスタイルにはこのウイングチップはとても相性がいいです。外羽根のダブルソールのものだと、デニムなどにも合わせやすいので、ON-OFFで使い分けができるので1足は持っておいてもいいかもしれません。

 

 


 

ビジネスシューズ・革靴のマナー

 

ビジネスシューズをはじめとする革靴には、いくつかのマナーがあります。先ほどもお話ししましたが、『お洒落は足元から』ということで、足元は非常によく見られます。なので、しっかりとマナーについて理解しておく必要があります。

 

紐靴を選ぶ

4つの基本デザインでも話した様に、『黒色の内羽根のストレートチップ』、これが最もフォーマルなデザインとなります。

最近流行りのローファーに代表される様な紐なし靴は、フォーマルな場には相応しくありません。特にローファーというのは『怠け者』という意味もありますので、絶対にビジネスシーンでは選ばない様にしましょう。

 

アッパーデザインは『ストレートチップ』か『プレーントゥ』

この2つはデザイン的にもシンプルなので、ビジネスシーンをはじめとする様々なシーンにふさわしいデザインとなります。

就職活動中の面接や、社外のお客様との商談や食事の時など、意外と足元は見られています。恥ずかしい思いをしないためにも、アッパーデザインには注意しましょう。

 

カラーはブラック・ブラウン(明るいブラウンもギリギリOK)

これは世の中で販売されているビジネスシューズが大体この3色なので、特に気にすることはないかと思いますが、初めてのビジネスシューズを選ぶなら間違いなく『ブラック』がいいと思います。

ブラックにしておけば、どんな色のスーツにも合いますし、どんなシーンでも気にせず履いていけます。

 

参考までに

お手持ちのスーツの色味に合わせてカラーを選ぶといいかと思います。例えば、

  • 濃い色のスーツ(ダークネイビーやチャコールグレーのスーツ)・・・ブラック
  • 薄い色のスーツ(ネイビーやグレーのスーツ)・・・・・・・・・・・ブラウン

というふうに合わすと、見た目も良くなります。

靴が決まれば自然と靴下の色も決まってきます。基本的には同系色で合わせると、コーディネートに統一感が出ていいですね。スーツの足元は、スラックスの裾がヒール(かかと部分)から3〜4cm上に来るようにします。これも結構重要なポイントです。

また、椅子などに座ったときに、素肌が見えない様にすることも大切です。

 


 

ビジネスシューズのサイズの選び方。

 

ビジネスシューズの購入の際に、最も大切とも言えるのが『サイズ選び』です。スニーカーとは違い、本当に自分の足にあったサイズにしないと、靴ズレしてマメが出来たり、すごく疲れやすくなったりと、いいことがありません。スニーカーサイズとは全く違う概念になりますので、しっかりとサイズ選びをしてください。簡単にポイントをまとめてみます。

 

足がむくむ時間帯の購入がいい

昔から言われていることなのですが、靴を買うなら午後から夕方がいいです。

というのも午前と午後で、足の大きさが0.5〜1cmほど変わってきます。これは、足に体重が掛かりアーチ部がたるんできて、広がってしまうことがひとつと、血液が立っていることで足へと下りてきて、うっ血してしまうためです。

午後の時間帯、特に夕方あたりだと、自身の足のサイズが最も大きくなっている頃なので、その大きくなっているサイズで合わせるのがベターということですね。

 

サイズ選びはスニーカーよりも1サイズ小さめを

靴には『捨て寸』と呼ばれる、つま先が靴の先に当たらないようにするために空間に余裕を設けています。この空間があるかないかが、一般的な革靴とスニーカーのサイズ差をつくっています。

ビジネスシューズの様な革靴には捨て寸があり、スニーカには捨て寸がありません。なので、普段スニーカーで26.0cmを履いている方でしたら、革靴は25.0cmくらいを選ぶといいです。スニーカーサイズのまま革靴を選んでしまうと、サイズ選びに失敗してしまう確率が高くなります。革靴にはスニーカーの様に、履き口周りや中敷にクッション材を使用していますが、世間一般の革靴にはそういったクッション材がほとんど使われていません。なので捨て寸の部分に足が入り込んでしまい、かかと側がブカブカになってしまいます。

 

フィッティングのポイント

ここからは実際にお店で靴を合わせる時に気をつけるポイントを順を追って見ていきます。

  1. 靴に足を入れて、かかとをフィットさせる。(アキレス腱あたりの締め付けや過度な当たりはないか。)
  2. つま先に余裕があるか、『捨て寸』はあるか。
  3. 足と靴の横幅がフィットしているか。(小指が面で触れているのが好ましい。)
  4. 足の甲周りと靴の幅が合っているか。(ワイズと呼ばれる表記があればそれも確認する。※EとかEEとか3Eなど。)
  5. くるぶしが靴に当たってないか。(当たっていると、ほぼ間違いなく靴擦れします。)
  6. 土踏まずはフィットしているか。
  7. 羽根の開き具合が調整できるか。(5mm〜10mmくらいの余裕が欲しい。)

この辺りでしょうか。

もちろん、オーダーメイドシューズではないので、量産品で上記の項目を全てクリアできる靴はありません。なので、最低でも5項目くらいはクリアできる靴を選ぶのがいいです。

個人的には、①と⑤は結構重要で、せっかく良い靴やおしゃれな靴を買っても、履いていると靴ズレして痛くてもう履かない。なんて経験もあります。そうなると、勿体無いですからね。

ビジネスシューズの様な革靴を買う際のポイントはずばり『横幅』です。スニーカーを買う時にはあまり意識しないかもしれませんが、革靴を買うときは必ず意識してください。靴底や履き口あたりに『E』や『EEE』などの横幅の広さを表す表記がある靴も多いので、横幅に余裕がありすぎる場合は『E』の少ない物を、逆に横幅がきつい場合は『E』の多い物を選ぶ様にしてみてください。

 


 

シーン別の靴の選び方

 

ここからはどのシーンでどの靴を履けば良いのかを見ていきます。今回は、リクルート、ビジネス、結婚式、葬儀の4つに絞っていきます。

 

リクルート・就職活動

 オススメのデザイン:内羽根のストレートチップ/プレーントゥ

就職活動では、入社希望する企業への出入りもありますので、ラフになりすぎない様にします。紐靴で内羽根のストレートチップかプレーントゥで、カラーはブラックにすれば大丈夫です。

企業の役員面接の時などはスーツのシワなんかはもちろん、足元まで抜かりのない様にしておきたいものです。

 

ビジネス

 オススメのデザイン:ストレートチップ/プレーントゥ/モンクストラップ

毎日スーツを着たり、ビジネスシューズを履く営業マンは、ストレートチップかプレーントゥかモンクストラップがオススメです。一般的なビジネスシーンではカジュアルすぎるのは不向きですので、ウイングチップやスエード素材の靴は避けたいところ。

毎日履くので、デザイン違いやカラー違いなど、履き回しができる様に数足持っておくのが良いでしょう。1足を毎日履くと靴がすぐにダメになってしましますので、2〜3足を履き回すのが良いです。

 

結婚式(二次会なども)

 オススメのデザイン:紐付きストレートチップ/ウイングチップ

結婚式の場合、基本はストレートチップです。あくまでもゲストなので、派手なデザイン、派手なカラーは避け、ブラックのストレートチップが良いです。全力で結婚式を楽しみましょう。

二次会などに関しては、結婚式とは違い、そこまでのガチガチさはありませんので、ブラウンなどのカラーやウイングチップなどの装飾が施された靴を履いても大丈夫です。

 

葬儀

 オススメのデザイン:内羽根のストレートチップ/プレーントゥ

葬儀というのは、喪に服すということで、マナーが最も重視されます。そのため、内羽根のストレートチップかプレーントゥで、カラーはブラック。素材は本革か合成皮革、布地のものも大丈夫です。

本革も葬儀では良くないという人もいますが、靴の場合には革を避けると選択肢が狭まるのでOKとされています。ただし、殺生を感じさせるヘビやワニなどクロコの型押しやスエード素材はNGです。また、光沢感の強いエナメル素材も華美な印象になり葬儀ではマナー違反とされているので注意してください。

 


 

まとめ

 

いかがでしたでしょうか。

ビジネスシューズの基本から、マナー、サイズの選び方、シーン別の靴の選び方までを簡単にまとめてみました。

就職活動や新社会人としてビジネスシューズが必要となる方はもちろん、今までなんとなくビジネスシューズを選んでいた方も、この記事を参考にして、今後の靴選びをしてみてください。意外と知らないことも多いので、知っておくとほんと便利ですよ。

今回の記事でわかったのは、『黒色の内羽根式のストレートチップ』のビジネスシューズを購入すれば、あらゆるビジネスシーンと冠婚葬祭を網羅できるということ。

 

 

価格については、本革か合皮で価格差がありますが、1万円アンダーでも本革の上質なビジネスシューズはたくさんありますので、いろいろ探してみてください。靴屋の僕がオススメするビジネスシューズはまた別の記事でアップしたいと思いますので、そちらも参考にしてみてください。

 

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